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諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー <前編>
更新日:2008.10.26

今回は、諌山黄泉役の水原薫さんと、土宮神楽役の茅原実里さんにお話をうかがいました。とても仲良しだったのに、やがて運命の決別を迎えてしまうことになる黄泉と神楽。そんなキャラクターを演じるおふたりの心境は?


諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー

――原作を読んだときの感想をお聞かせください。

茅原 私は、アニメの『喰霊-零-』に神楽役で出演させていただくことが決まってから原作を読ませていただいたんです。原作では、黄泉は悪霊になってしまっているけど、かつて神楽は黄泉のことを実の姉のように慕っていたということが断片的に描かれていたので、一人の読者として、過去に何があったのかとても気になって、もっと知りたくなりました。

水原 私も黄泉役のお話を頂いてから原作を読み始めたんですけど、原作では黄泉ちゃんはすっかり悪霊になって、顔もすごく怖くなってしまっているんですよね。アニメでは、過去の人間だったときの黄泉を演じることになるのに、原作ではそのころの黄泉は回想シーンでしか見ることができなかったので「どう演じよう?」と戸惑ってしまいましたが、それと同時に、自分を黄泉に置き換えて「自分の過去を知りたい」と思いましたね。やはり読者としても「黄泉と神楽に何があったんだろう」ということに興味を持ちました。

茅原 ですから、アニメで『喰霊』の過去の話を作っていけるということは、原作ファンの方々もすごく嬉しく思っていただけることなのではないでしょうか。

水原 多分、読者の方々もそこを知りたがっているんじゃないかなと思いますね。

――どのように、ご自身が演じるキャラクターの役作りをなさいましたか?
特に黄泉の過去については、原作では断片的にしか描かれていなかったので、
難しかったと思いますが。

水原 そうですね、ほとんどアニメの脚本の中でしか過去の黄泉を知ることができませんでした。でもその脚本の中に、最初黄泉は家族を殺されてしまった神楽を見て、お母さんが亡くなったときの自分のことを重ね「神楽にはもう寂しい思いをさせたくない」と思ったことが書かれていたんです。ですから「黄泉はお姉ちゃんとして、神楽に慕われるような存在でいよう」というのがありました。  あと「黄泉は、退魔士としての神楽の先輩である」ということを忘れないでおこうというのも常にありました。それで最初イメージトレーニングで、鏡を前にしてお祓いの仕草をやってみたり、印の指裁きをやってみたりしたんですけど、鏡に映っている自分の顔を見てしまうと、どうしても黄泉になりきれなかったんですよね。そこで黄泉ちゃんのお面をかぶって、イメトレしてから収録に臨むようにしています(笑)。

諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー

茅原 最初そのお面を見たとき、現場のみんな「ぽかーん」としてたよ(笑)。

水原 キャラクターデザインの設定画を拡大して、輪ゴムをつけて手作りしたお面です(笑)。お祭りで売ってそうですね(笑)。このイメトレが生かされているかは、視聴者の方に確認していただけたらと思います(笑)。

茅原 気持ちは大事ですよね(笑)。「そのお面、よくできてるねー」ってスタッフに評判でしたね(笑)。

――第2話には、完全に狂気に魅入られてしまった黄泉が登場しておりましたが、そちらを演じられていかがでしたか?

水原 あの話の黄泉は「殺しを楽しんでいる」という感じで、「人って、溜めこんでいたものが爆発するとこうなっちゃうんじゃないかな」と思ってしまったし、「ここまでやっちゃっていいのかな」「見ている人がドン引きしちゃうんじゃないかな」というくらい、演じていて怖くなりましたね。

――「悪役を演じると楽しい」とか「気持ちいい」とおっしゃる方もいますが、水原さんはあの話の黄泉を演じて怖くなってしまったんですか。

水原 私は怖かったです。黄泉は悪役なんでしょうけど、悪役を演じたというより、人の爆発してしまった醜い本質みたいなものを演じたという感じです。  黄泉は結果として悪霊になっちゃうまでに、人間の憎悪とか妬みとか嫉妬という葛藤があったんですよね。そのような感情って、幸せとか嬉しさよりも、日常生活の中で簡単に抱いてしまうものなんじゃないかなと思っているんです。ですから自分の過去の人生を思い返して「あのとき悔しかったなあ」とか、ひとつひとつ小さな気持ちから「人は何を思うのか」ということを確認するようになりました。

――茅原さんは、神楽を演じてみての感想はいかがでしょうか。

茅原 神楽はわりと、自分と人間性が近しいんだろうなあと最近感じています。神楽のセリフを自分が出すことに違和感がなかったり、すんなり神楽の気持ちをわかってあげたりすることができるんです。  でも神楽は、退魔士の家系に生まれ、後に霊獣を自分が受け継いで戦っていかなければいけないという宿命を背負っているんですよね。そんな中でお母さんが悪霊に殺されてしまい、お父さんとも「父親と娘」というより「師匠と弟子」みたいな関係で常に敬語で会話をしていて、あまり家族らしくないんです。でも神楽はまだ子供だし、やっぱり寂しさや孤独感があったと思うんですよ。そういう部分を大事に演じようと思いました。  あと黄泉は神楽にとって、母親であり姉であり友達という、いろんな役割を果たしている大切な存在だと思うんです。ですから黄泉に出会ってからの神楽の変化を表現するため、神楽に対する黄泉の優しさなどを私自分も素直に受け入れて、神楽と一緒に成長していこうというスタンスで演じています。

諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー

――茅原さんは、黄泉というキャラクターについてどう思われますか?

茅原 大変ですね〜黄泉は!(笑)黄泉って本当の両親もいない、完全に孤独な人間ですから。諫山のお父さんには大切に育ててもらっているんですけど。

水原 黄泉は養女なのにもかかわらず、退魔士としてあそこまで上り詰めているからには、血の滲むような努力をしたんでしょうね。黄泉にとって、諫山のお父さんというのは重要な人だと思うんです。  あと、黄泉が神楽を慰めたり励ましたりするシーンって、黄泉は必ずしゃがんだりして、神楽の高さに目線を下げるんです。そういうところを見ると、この2人は本当の姉妹以上に姉妹なんじゃないかなと思いますね。

茅原 そうだね〜。

――では水原さんにとっての神楽というキャラクターは?

諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー

水原 神楽って何でも一生懸命にやろうとして、そのせいで悩んじゃったりするので、お姉ちゃんとしては「大丈夫だから!」と励まさずにはいられないタイプですね。お互いから見ても、やっぱり神楽は妹キャラだし、黄泉はお姉ちゃんキャラですね。

茅原 それに黄泉って本当に強くて綺麗で、神楽にとってめちゃくちゃ憧れる存在だと思います。でも「素質として、神楽は天性の人で、黄泉は努力の人なんだよ」と、監督から教えてもらいました。

水原 後に、そこから葛藤が生まれることになって……乞うご期待です(笑)。

――アフレコの現場はどのような雰囲気ですか?

茅原 とっても明るいですね。作品が重いテーマを扱っているので、現場はそれとは逆に、役者さんもスタッフさんもみんな一丸になってわいわいやっていこうとしている感じです。そうしないとやっていけないほど、ストーリーは過酷になっていくんですよね。

水原 深刻な話になるにつれて、現場は逆に楽しくなっている感じです(笑)。最初、これだけ重い話だから「オーラが漂っているような役者さんばかりの、しんと静まりかえっているような現場だったらどうしよう?」と思っていたら全然そんなことはなく、失敗しても「てへ、失敗しちゃった」で許してもらえちゃうくらいです(笑)。

茅原 すごいプレッシャーがあったのに、実際に現場に入ってみたら、すごく馴染む感じでしたね。演技についても、自分で納得できるまでとことんトライさせてもらえますし。あおき監督もすごく気さくな方で、アフレコ前にわざわざひとりひとりに声をかけてくれるんです。これってアニメ収録の現場ではなかなかないことで、まるで先生みたいですね。

水原 『二十四の瞳』を思い出したりする?(笑)

茅原 え? なにそれ、ごめん、わからない(笑)。

水原 ごめん、私って古い映画が好きだから(笑)。じゃあ「金八先生みたい」ということで(笑)。まあこんな感じで楽しく話をしている、明るい現場です(笑)。

――何か、収録時のエピソードなどはありますか?

水原 若本(規夫)さんがナブー兄弟というキャラクターを演じていらっしゃるんですけど、必ずアドリブを挟まれるので、若本さんの次にしゃべらないとならない人は、気を抜くとセリフが言えなくなっちゃうんです(笑)。先日の収録では、私が犠牲者でした(笑)。

茅原 いつもアドリブに笑ってしまって、セリフが言えなくなります(笑)。

水原 「こんなに重い話なのに、いいのかな」と思ってしまうくらい、現場を盛り上げてくださるんですよね。そして、若本さんがその場にいないときに限って、桜庭一貴役の白石(稔)さんが若本さんの物まねをしているんですよね(笑)。本人の前でやってください(笑)。  そういえばこの前、白石さんがなぜか後輩の男性とポッキーゲームをしたことがあるって話をして、みんなそのことで盛り上がってましたね(笑)。

茅原 収録が終わった後に、みんなでご飯を食べにいったりすることも多いですね。収録が終わっても「今日これからみんなでどうしようか?」とか話していて、なかなかスタジオから出ないよね(笑)。

水原 多分、この現場で初めて会ったメンバーばかりのはずなんですけどね。

茅原 かおるん(水原さん)とは『らき☆すた』の現場で一緒だったんですけど、担当キャラの学年が違っていたため、話の中でからむこともなく、現場でも挨拶くらいしかしたことがなかったんです。
 だから今回姉妹の役をやるにあたり、アフレコ前にもっとかおるんと仲良くなっておきたいと思ったんですよ。そこで白石さんとかおるんが、一緒にラジオをやっていたことがあって仲がいいということを聞きつけたんです。私も白石さんとは『涼宮ハルヒの憂鬱』の現場以来よく御一緒させてもらっているので、かおるんと白石さんと3人で、一緒にご飯を食べに行きました。

水原 懐かしいね〜。

茅原 そうやってお話をしたら、かおるんは「この人だったら大丈夫」って思える素直ないい人で、安心して一緒にやっていけると思いました。

水原 ありがとうございます(笑)。この黄泉のお面、お土産に持って帰りますか?(笑)

茅原 駄目だよ! これがないとイメトレできないでしょ!(笑)

水原 一緒に寝てやってください(笑)。

茅原 この間かおるんが、「姉妹だから」ということでお揃いの手作りの指輪を私にプレゼントしてくれたんですよ。それで私も、自分のグッズで作ったボールペンをお返しにプレゼントさせていただきました(笑)。


諌山黄泉役 水原薫/土宮神楽役 茅原実里 インタビュー

(インタビュー:桝谷直俊)

さて、今回のインタビューはここまで。
今回は作品についての印象、演じる役柄についてお伺いしましたが、後編はお二人の意外な好みや、すごい体験談が飛び出して…!?
次回更新をお楽しみに!!

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