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2013.8.30 新たな特典を追加して再登場「喰霊-零-」Blu-ray Special BOX発売決定!
こちらのページは、「喰霊-零-」に関するレポート&イベント&インタビューなどを
順次お知らせしていくページです。
スタッフ特別座談会第2弾
更新日:2008.1.7
 視聴者の方々からの大きな反響を頂きつつ無事に最終回を迎え、TV放送が終了した『喰霊-零-』。結果としてこの作品は「原作コミックの話をアニメ化する」のではなく、「原作コミックでは描かれていなかった、原作コミックの話よりも過去を描く」という形で制作されることになった。
以前、当『喰霊-零-』公式サイトにおいて、スタッフ座談会を掲載した。そちらではネタバレを避けるため、物語の内容に直接言及することは避けられていた。だが実はこの座談会の直後、ネタバレも含めて『喰霊-零-』について思い切り語って頂くため、仕切り直して座談会を再開していたのである。さらにそこからは、ロケハンにも同行されていた、桜庭一騎役の声優である白石稔さんも座談会に参加していただいた。
TV放送が終了した今、その「ネタバレあり」座談会の内容を改めて公開したい。なおこの座談会はロケハン取材の合間の宿泊所にて行われたため、発言は全てアニメ制作中の段階のものであることをご了承頂きたい。

参加者
監督:あおきえい
シリーズ構成:高山カツヒコ
キャラクターデザイン・総作画監督:堀内修
アニメーションプロデューサー:平松巨規(アスリード)
アニメーションプロデューサー:松嵜義之(AICスピリッツ)
桜庭一騎役:白石稔
(インタビュアー:桝谷直俊)
※敬称略

――どうして、アニメでは原作の過去の話を描くことにしたのでしょうか?
あおき:最初に「過去編をやりたい」と言い出したのは僕なんです。元々僕は原作コミックを読んだとき、登場キャラクターの中で一番描いて面白そうだなと思ったのは黄泉なんです。このキャラをアニメでもうちょっと膨らませたいと思ったんですが、原作では黄泉の過去は断片的に触れられているだけなので、そこをアニメーションで補完したら面白いのではないだろうかと思いました。
高山:僕も、プロデューサーの伊藤(敦)さんも、黄泉について似たようなことを考えていたので「なんだ、みんな同じことを考えているなら、原作から遡った話にしよう」ということになったのが、『喰霊』アニメ化企画のスタート地点でした。原作から時代を遡っちゃうと、原作の主人公である剣輔とか、いろんな登場人物が出なくなってしまうんですが、代わりに世界が別の方向にいろいろ広がっていったんですよね。
あおき:そうですね。僕が原作を拝見したころ、たしか映画の『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』(2005年公開のアメリカ映画。監督ジョージ・ルーカス)が公開になっていたころだったような気がします。ちょうどその映画もヒントになったんですよ。
高山:僕はたしか20年くらい前に「スターログ」(SF雑誌)か何かで、『スター・ウォーズ エピソード1〜3』の設定を読んでいたんです(注:『スターウォーズ エピソード6 ジェダイの復讐』公開後、エピソード1〜3ではダース・ベイダーの過去を描くということをルーカスは何度も発言していた)。ですから『エピソード1』が公開されるはるか以前から、最後にはアナキン・スカイウォーカーが火山に落ちてダース・ベイダーになるということは知っていたんです(笑)。
白石:アナキンの手がざっくり斬られちゃうこともですね?
高山:その設定を読んでいなくても、『エピソード4〜6』の映画が10年以上前に公開済みですから、アナキンがダース・ベイダーになることはみんな知っていたんです。その上で、「アナキン・スカイウォーカーがいかにしてダース・ベイダーになったか?」を描くのが『エピソード1〜3』の面白いところだったんです。『4〜6』を観ていない人でも、そのまま続けて『4〜6』を観れば、さらに面白くなるという仕掛けになっていました。
あおき:ですので似たような感じで、『喰霊』のアニメでは黄泉と神楽の過去の話を詳しくやったら面白そうだなと思ったんです。原作を読んだとき、自分の琴線に触れた点として、「黄泉と神楽は元々凄く仲が良かったのに、どうして敵対することになったのだろう」ということがあり、その理由が知りたかったんです。その点は原作コミックでは断片的にしか触れないようにして、現代の話を重点的に進めていたので、この原作で描かれていない過去をアニメーションで補完したら面白いのではないかなという気がしたんですね。
高山:それに『喰霊』アニメ化企画開始当時、まだ原作の話数が少なかったので、今後ストーリーがどのような方向性に向かうかが確定できませんでした。また、アニメは制作に時間がかかる上に原作よりも先に結末を迎えねばなりませんが、原作の連載はアニメ制作中も放送終了後も続きますので、大きなタイムラグが出ます。そのため作品によっては「アニメを原作通りの話として初めても、最終回近くでは、アニメの話は原作と離れざるを得ない」ということがあります。それはそれで創作のひとつの形なのですが、「まだ原作が描いていない、なおかつ原作との距離感が遊離しないエピソードをアニメでやりたい」。それと「原作を知らなくても楽しめて、それでいて原作を読むとよりアニメを楽しめ、アニメを観るとより原作が楽しめるエピソードを作りたい」というのがあったんです。「黄泉と神楽の過去」というのは、まさにそれにあたるエピソードだったんです。
 この構想を原作者の瀬川先生に話したところ「実は黄泉と神楽の過去のエピソードは原作で描きたかったけど、話全体の構成のためにあまり表現できなかったので、是非やってください」と言われたので、「じゃあ是非アニメでやりましょう」となりました。そうすることで原作の黄泉のバックボーンも補強されると思ったんです。黄泉と神楽の過去には面白いエピソードが沢山埋もれていそうな気もしましたし、そこがみんなの琴線に触れたのも一緒だったらしいので、「じゃあこれでいこう」ということでしたね。
松嵜:僕も原作を見たとき、やはり最初に印象に残るのは神楽なんですけど、読み進んでいくとどうしても黄泉の方に感情移入してきましたね。
白石:僕としても、黄泉と神楽の関係性がアニメでどういう形で表現されていくのか、楽しみです。

――アニメにおける、神楽と黄泉のキャラクターデザインについて話していただけますか?
堀内:原作であまり描かれていない時代の話なので、当時の神楽や黄泉がどんな人物だったのかはっきりしなかったため、キャラ作りの探り方が非常に難しかったです。特戦四課のメンバーと絵柄の整合性を合わせる必要もあって、原作の絵とは変わったものにならざるを得なかったという部分もありましたし。黄泉の方はまだ原作に近いイメージになったと思うんですけど、神楽は全然原作と違うんですよね。
あおき:神楽は正直なところ、デザインを発注する僕達の方も、キャラクターの設定を決めかねていたんです。退魔師として活躍している原作の時代よりも前の、まだ一人前じゃない神楽をどう描けばいいのかということとかを、シナリオを組みながら考えていたので、発注の段階でもキャラがまだはっきりしていなかったんです。
高山:アニメの第2話に出てくるのが原作の2年前の神楽で、アニメの3話に登場するのが原作の5年前の神楽ですね。そのころの神楽については原作ではちょっとしか描かれておらず、どんなキャラだったのか謎が多かったので、性格などについても試行錯誤しながらキャラクターを作っていきました。
平松:神楽は、自分の中に白叡が封印される前でしたし。
高山:そうですね、神楽の母親が死んで、父親に白叡が封印された直後になりますからね。
堀内:神楽は最初わりと、原作に近い髪型や雰囲気でアニメ用のデザインを作っていたんですけど、途中で「髪型をショートにしましょう」という話が出てきて、その辺をすり合わせる作業もありましたね。
あおき:正直なところ、神楽のデザインは難航したんですよ。
堀内:アニメ版の神楽の髪型デザインの元は、高山さんに見せてもらった某アニメのフィギュアの写真だったんです。目鼻立ちは原作を参考にしましたけど、原作だと髪が長いのにアニメではショートヘアですから、雰囲気が変わりましたね。アニメ用のデザイン設定が落ち着いて、僕自身も描いてしっくりくるまでに時間がかかりました。
 黄泉の方も、シルエットについてはアニメと原作であまり変化はないんですけど、わりと細かい部分で難航しまして。キャラクターデザインの作業については、この2人が全てだったと言っても過言ではないですね。
高山:同じく原作にもアニメにも登場するキャラでも、岩端とかは5年や10年経っても変わらないような顔をしていますからね(笑)。
堀内:現時点では、岩端のデザインはあまり形になっていないというのは秘密ですけど(笑)。今は、対策室室長とかアニメの新キャラの人たちのデザインを先行させていますので。
あおき:室長については「原作から室長を変えてほしい、原作の室長の峰不死子は怖い」という伊藤プロデューサーの命令があったので「わかりました、新キャラを考えます」ということになりました(笑)。
 ただ、原作の対策室の人ってごつい人ばかりだったので、「神楽と黄泉以外にも、もっと女性キャラが欲しい」という話はその以前からあったんですね。そこで室長を車椅子の女性という新キャラにして、さらに室長の秘書兼介護である二階堂桐という女性キャラをもう一人作ることにより、女の子分を補充して「これで大丈夫でしょう」ということになりました(笑)。
高山:おっさんばかりじゃなくなったんですね(笑)。
白石:「男女比率的にも問題ないでしょう」ということで(笑)。
あおき:あと室長は、当然対策室の中では一番偉い人になるんだけど、身体的に弱い部分があるとちょっと面白いかなと思って車椅子にしたというのもあります。個人的に、そういうギャップがいいんじゃないかなと思ったんです。
 また、原作の2年前の話なので「原作と違う対策室のメンバーがいてもいいんじゃないですか」という話もありましたし、「ストーリーを進める上で、こういうキャラがいないと話を動かしにくいですよね」ということもあって、アニメーション用に何人かのキャラを対策室の中に新作したという感じです。
平松:白石さんの演じることになる一騎も、原作にいない新キャラですからね。
高山:一騎は、原作にも登場している飯綱紀之とマブダチというポジションですね。
堀内:飯綱は、原作よりも昔のもっと真面目だったころという話だったので、その対比でデザインしました。
平松:僕はキャラの中では飯綱が一番好きです。
高山:ほう! 飯綱が!
白石:納得いかないんですか?(笑)
平松:飯綱って格好良くて人間性があって、凄くいいキャラだと思いますよ。
高山:へぇー(笑)。最初に飯綱から来るというのが、僕には意外ですね。

――白石さんは、ご自分が演じるキャラの桜庭一騎をご覧になったときの印象はいかがでしたか?
白石:まだ脚本を見ていないので、この場で初めて聞く話が色々ありました(笑)。一騎がカバンを武器にするという話はちらっと聞いていたんですが、鈍器のようにカバンをぶん回すんですか?
高山:いや、しません(笑)。
あおき:カバン自体が武器になっているんです。
白石:『デスペラード』(1995年公開のアメリカ映画。監督ロバート・ロドリゲス)みたいに、カバンからロケットランチャーが出てくるとか?(笑)。
あおき:違いますね(笑)。でもそれぞれのキャラが使う武器に「『デスペラード』みたいなものを」というコンセプトはありました。『デスペラード』は、アンちゃんがギターケースを開けると銃が沢山入っているとかミサイルが出てくるとか、ギターケースがマシンガンになるとか、「馬鹿っぽい設定なんだけどかっこいい」というアクションになっていて、それを『喰霊』のアニメでもやりたいと思いましたね。瀬川先生の感性も似ていると思うんですけど、変なものを格好良く使って、それを個性的に見せるというテイストをアニメーションの方に生かす形にしていきたいと思っています。岩端の武器のドリルとかも、その考えから生まれましたね。
高山:実際に作中に登場するかわからないですけど、今ホン(脚本)で書いているのは、カバンの中にCDプレイヤーみたいなのを入れていて、そのCDが摩尼車と同じ原理で、回ると霊的にありがたいカバンになって怨霊をやっつけられるようになっているんです。さらに、敵の特性によってCDの種類を入れ替えることができるというものですね。
白石:でも、それなら別に武器がカバンでなくてもいい感じになってきましたね(笑)
高山:体にマントラを書いて、自分でぐるぐる回るとかですか?(笑)
白石:最終的には自分で自分にマントラを書いて「超電磁スピン!」?(笑)。
 いやでも、絵を見たら男前でしたよね、一騎は。キリッとした表情しか見てないですけど(笑)。
高山:でもそのキリッとした顔は、ほとんど画面には出てこないですから(笑)。
堀内:ピリッとした男前のデザイン案ばかり描いていたら、「もっと崩してくれ」と言われました(笑)。
高山:あと、性格は男前じゃないかもしれないです(笑)。
白石:そうなんですか?(笑)
あおき:一騎は、黙っているとかっこいい男の子ですね。でもしゃべると軽い感じで、どちらかというと、原作における剣輔の役割を一騎が負っている部分が非常に多いです。表情豊かな2.5枚目の、いい感じの兄ちゃんですね。
白石:ついに僕に、そういう役の依頼が来ましたか!(笑)今まで僕は、アホで女に全力投球して振られるのが仕事のような3枚目キャラが多かったので、2.5枚目のキャラを演じられるというだけでも十分です(笑)。
 それに「僕が演じる」というところで、賑やかしキャラというんじゃないですけど、やっぱりちょっとエロいキャラだったりオチがついていたりするのではないかと何となく想像していましたから(笑)。
高山:同じ対策室の岩端がホモで、いつも一騎を狙っているという設定もあります(笑)。
白石:狙われている?(笑) じゃあ僕も敵と向かい合いつつ、前も後ろもガードしながら頑張っていきたいと思います(笑)。
平松:モテる役だからいいじゃないですか、男にですけど(笑)。
白石:そうですね、僕のファンになってくれた方は8割男性なので(笑)。今回この作品で、女性ファンを3割に増やしたいと思っています。むしろ減ったらどうしようかという心配はありますね(笑)。
 ただ、無理に格好良くキャラを演じるということは考えずに、そのキャラが持っている特性とか人間性とかを追いかけていけば、自然とかっこいいところは格好良く、駄目なところは駄目な感じとして出るのではないかなと思っています。
あおき:でも、僕らが白石さんと初めて会って一緒に食事したとき、あの時に見せていただいた白石さんのキャラクターというのがホンに生きていると思うんです。
白石:ああ、文章にはとても残せないような馬鹿話をみんなでしたときですね(笑)。
あおき:あの時、仕事についての話は全然しなかったんですけど(笑)、白石さん本人の人柄がわかったのでとても良かったなと思いますね。
 白石さんは、『喰霊』のような世界観の中でのキャラクターを演じたことはないんですか?
高山:陰陽師とかのキャラですね。
白石:ないですね。でも僕自身マンガの『孔雀王』とかを読んでいて、基本的に独鈷杵とか梵字とかいうガジェットが大好きだったんです。僕達の世代は、宗教とかに興味がなくても臨兵闘者ができることにみんな憧れていましたから、その知識を生かしたいですね(笑)。だから、今回こういうファンタジーのお話に参加できるのは光栄です。

――現段階での、現場での苦労話などをしていただけませんでしょうか。
一同:……。
白石:おおっと、みんなが一斉に目を伏せ始めた!(笑)
堀内:どこから話していいのか(笑)。
高山:沢山ありすぎまして(笑)。
堀内:僕としては、「オリジナルキャラがいっぱいいて大変だなあ」というところです(笑)。これから作画をしていく段階で、キャラも深まっていくんじゃないでしょうか。苦労した分感情移入もありますし、神楽と黄泉をうまく描きたいと思っています。
あおき:全体としては、やはり作画作業が大変というのがありますね。アクションシーンが入っちゃうとどうしてもカット数も動画枚数も増えるので、限られた制作時間の中でどうやってそれらをクリアしていこうというのが一番の悩みの種です。3話以降は、どちらかというと剣を使ったアクションが中心になってくる感じですね。
高山:原作よりの、退魔師としてのバトルですね。
あおき:ただ、僕はやっぱり神楽と黄泉の関係性をどうしてもやりたかったんです。退魔アクション物のアニメではあるんですけど、それだけを売りにするのではなく、血が繋がっていないけど仲のいい姉妹の愛が最終的にどう崩れてくるんだろうというところに凄く興味があってうまく描きたかったので、2人のシーンは高山さんにもお願いして、エピソードのアイディアを出してもらっています。
高山:凄い大変です(笑)。作業的にはとてつもなく大変ですが、でも1話ずつ進んでいくごとに、キャラクターの色がどんどん深くなって、新しいものが見えてくるんです。しかもそれは原作と違うキャラではなく、原作と同じ神楽と黄泉であり、その過去の再現なんです。「2人の過去はこうだったのか」と、「作っている」というより「発見してしまう」という感じで出来上がっていくんです。
白石:自分が意図していなくても、元々あったものがどんどん出てくるような感じですか。
松嵜:こちらのスタッフの方々が凄いなと思うのは、原作にはない話を作っても原作とぶれていないというか、最初から原作にこういう話があったかのごとく物語がマッチしているんですよね。
高山:キーボードをカタカタ打っているうちに、「実は原作の1話の前はこうだったんじゃないか」というのが、芋づる式に自動的に見えてくる感じがありました。もちろん何度も手探りして試行錯誤して、「これは違う」とか「あれはどうだろう」とかやっていますし、自分がうまくできたと思っていても、最終的に視聴者や読者の方々にどう見られるかもわからないですけど、エピソードやキャラクターの色々なパーツが繋がる所が見つかった瞬間は、ミケランジェロの「彫像は既に石の中にあり、自分はそれを掘り出しただけ」という言葉のようでした。そういう意味では、大変だけどやっていて面白い作品ではあります。
松嵜:『喰霊』というオリジナルエピソードを作る上で、スタッフの皆さんそれぞれのイメージがあるので、それを1話につき何回も何回も検討しています。だから制作に時間がかかってお腹いっぱいでもあるんですけど(笑)、その分裏付けというか説得力がある、深いものができてきています。言っちゃいけないけど時間とか予算とかの制約もあるんですが(笑)、何とかスタッフ全員のやりたいことを可能な限り成就させてあげようと、平松さんと仕事しています。
 今回のアニメは、平松さんの所属するアスリードさんと僕の所属するAICスピリッツという2社の共同制作になっていて、ちょっと変わっているんですよね。こういう形式での制作は僕も平松さんも初めてなので、お互い「どうしたものか」と思ってしまうこともあるんですが、ひとつのものを作るのに2つの会社で考えているみたいなことがあるので、面白い体験でもあります。
平松:僕としては、よく「人間ドラマ的に作りたい」と言うんです。その点から監督や高山さんの作業を脇から見ていると、神楽と黄泉の成長をうまく引き出していただいているので、凄くいいなあと思います。あとはこれをアニメ完結までどれくらいやりきれるかというところですが、原作との違う部分を描いているけど、どなたにも納得してもらえる『喰霊-零-』ができるんじゃないかと思いますね。

――ずばり、このアニメの見所はどこだとお考えでしょうか?
あおき:最終的には、視聴者の方がそれぞれの気に入ったところを見つけていただければいいと思うんですが、僕としては、今回の企画を「過去編にしよう」と言ったときから、「神楽と黄泉の2人の話」だというところはぶれていないですね。仲のいい2人が最終的にいかに決別していくのかを描きたかったので、そこが伝わってくれるといいかなと思います。
高山:最初のコンセプトからそうでしたね。
平松:2話と3話を見ていただければ、神楽と黄泉の関係のギャップがわかると思います。
高山:そこでこの作品のテーマを大体感じとってもらえると思いますね。
平松:あと、やっぱり女の人の視聴者が増えてほしいなというところはあります。
あおき:前に僕が監督をさせてもらった『GIRLSブラボー』という作品でイベントをやったとき、お客さんに男の人しか来なくて「こんなイベントは初めてです」と言われまして(笑)。
白石:その点では僕はあまり力になれないと思います、最初に謝っておきます(笑)。
高山:女性ファンを呼んできてくれないんですか?(笑)
白石:無理ですね(笑)。僕は女性のお客さんを呼べないので(笑)。
あおき:神楽と黄泉というキャラクターに、同性の女の子が共感してくれると嬉しいなというのはありますね。この作品は退魔ファンタジーのフィクションではあるんですけど、ヒロイン2人が抱える悩みや葛藤などの要素がいっぱい入っているので、10代中頃から後半くらいの女の子に見てもらえて、共感が得られると本当に嬉しいと思います。
平松:神楽と黄泉を見て、何かを感じてほしいですね。
高山:女性に限らず男性でもそうなんでしょうが、進路や将来で悩んでいる学生さんとか、自分の進む道や自分自身を捜したり見つめ直したり悩んでいる世代の人たちにも見てもらえたらいいなあと思いますね。
あおき:是非そういう人たちに見ていただきたいですね。
松嵜:原作コミックを読んで「黄泉はどういう子だったんだろう」という疑問をもった人も、アニメオリジナルの部分を見てその点を知ることができるようにもなっているので、原作ファンの方も、原作者の瀬川さんも面白がってくれるんじゃないかなと思います。

ありがとうございました。

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本作品はフィクションであり、登場する人物、団体名等は実在するものではありません。
(C)2008瀬川はじめ/[喰霊-零-]製作委員会